日本の国鳥は?“キジ”
日本の国花は?“サクラ”
そしていま、日本の国魚を“ニシキゴイ”にしようという動きがあるそうです。
ふと訪れた日比谷公園で大江戸錦鯉祭りなるイベントを開催していたので行ってみました!!
そもそも錦鯉って?
錦鯉はもともと日本にいた真鯉の突然変異種で、約200年前に新潟県の現長岡市にて誕生しました。
当時は村人の間での鑑賞・娯楽用として楽しまれていましたが、周辺の村との物々交換から全国に広まっていったとされています。
昔は「色鯉」や「変わり鯉」などと呼ばれていましたが、金を交ぜて織り込まれた絹織物を意味し、優雅で美しい物を意味する「錦鯉」と呼ばれるようになったそうです。
今でも新潟県がこの錦鯉の出荷量・輸出金額では日本一で、今日では日本だけでなく、世界中で錦鯉は“NISHIKIGOI”という名称で幅広く観賞用として取引がされています。
新潟県以外では福岡県、広島県、静岡県などが産地として挙げられます。
錦鯉の寿命はとても長く平均して70年と言われており、日本最年長の個体では226歳というものもいるようです。
生態や飼育方法は?
淡水で生活する鯉と同じらしいですが順応できる水温も幅広く、性格的にも慣れやすいといったことからとても飼育しやすいようで、、、
これが何と!
慣れてくると手から直接餌を食べてくれるといったこともあるようです。
ちなみに餌については基本的に雑食性なので何でも食べるのですが、市販されている餌には、より体を大きくするものや、より色を綺麗にするものなど多くの種類が販売されています。
錦鯉の鑑賞と品評会
この日も品評会が開催されていました。
この品評会のポイントは、
「質」色が鮮やかではありながら深い色合いであったり、色のコントラストで美しさが際立っていたりといった点。
「体型」丸みを帯びた紡錘形かつ頭、胴体、尾の全体のバランスが重要なのです。 「模様」品種によって差があるためその特徴を知っていることが大事ですが、この模様が一番わかりやすい鑑賞のポイントです 。
(※紡錘形とは形を例えるとラグビーボールのような形状のこと)
動く宝石“錦鯉”
この会場の一角では錦鯉のオークションが開催されていました。
錦鯉は「動く宝石」や「泳ぐ芸術品」とも言われており、稚鯉を大切に大切に育てて美しい形に飼育するのが腕の見せ所だそう。
近年、日本の錦鯉は世界20か国以上の国々に輸出されており、海外の中間所得層から富裕層まで、幅広い人々がこの錦鯉に魅了され年々輸出量は増えています。
この錦鯉の販売価格については都度交渉によって決められますが、最高級のものだと数千万円の値がつくこともあるようです。
なかなか興味深くかつ、奥の深い世界ですね。。。